日々の節約の参考になる邦画のご紹介です。
このお話は実話とのこと。
史実にもとづいた原作を基に節約の原理原則とはなにかの問いに答えをだしてくれている作品で、私個人としては喝を入れていただいた気持ちです。
本作を観れば、日々の節約の在り方を見つめ直すきっかけにもなりますし、改めて家計簿をつける意義もわかります。
いつも家計が赤字だなとか、家計にゆとりがないなとか、やりくりとはなんだろうとか悩んでいる方には是非、観て欲しい作品でした。
一方で仕事に対する姿勢も学べる作品です。
仕事へのモチベーションが低下してしまっている方や出世したいと思われる方にはなおのこと、参考になる作品でもあります。
もちろん、家族のあるべき一つの形としても参考になります。
家族で囲む食事のシーンも見どころの一つです。
ところどころ、クスリと笑えるシーンもあることから気楽に鑑賞できる作品でした。
『武士の家計簿』とは
タイトル 武士の家計簿
監督 森田 芳光
キャスト 堺 雅人
仲間 由紀恵
中村 俊之
松坂 慶子
草笛 光子
初公開年 2010年10月30日
あらすじ
幕末から明治維新の激動期を背景に、御算用者(会計処理の専門家)として代々加賀藩の財政に携わってきた下級武士の猪山直之が、家財道具を処分し、倹約生活を実行しながらも、妻と協力して家族を支え、家芸を守りながら力強く生きていく姿を描く。
Googleより
武士の家計簿が節約の参考になると言われているのはなぜか?
主人公はもともと『そろばんバカ』と言われるほどの算術づかい。
その主人公があの手この手で家を立て直していく様は、現代の家計管理にも通じるところがあるからだと思います。
家計管理の基本はあくまでも収入の範囲内でやりくりすること。
このことを徹底的に家族にも協力してもらったり、教えながら生きていく様が参考になります。
子どもへの金銭教育も徹底しています。
とても厳しいです。
厳しすぎるのが子どもへの教育として良いか悪いかはともかく、早いうちから子どもに対して金銭教育をするのは良いと思いました。
『武士の家計簿』の評価すべき見どころ
恥は捨て去ることが肝要
借金を返済するにあたって思い切った策に打って出て、利子さえも値引きする交渉術は見どころの一つです。
当時の武士社会では、見栄は大切な価値観だったはずですが、主人公はそんなものは必要ないと割り切った考えで好感が持てました。
まずは信頼ありき
主人公はある事件をきっかけに独自に調査を進め、事態が大きくなります。
このときの主人公の仕事に対する姿勢は評価されるべき点であり、見習うべき点で見どころの一つです。
子どもへの金銭教育
子どもに家計の一切を見せ、金銭管理もさせつつ、お家芸である算術も教え込んでいくのは教育の一つの在り方だと思いました。
教え方はともかくとして、わたしたち日本人のマネーリテラシーの低さを拭える教育だと思います。
この教育方法は、子どもを育てる一人の親として見どころの一つでした。
まとめ
本作は実在した、そろばん侍の生きざまを描いた作品で、家計管理が参考になるだけでなく、家族愛も描写されているヒューマンドラマとして観ることもできます。
激動の幕末から明治維新という、あたらしい時代への変わり目に実際に生きていた人々が知恵を使って、生き抜いていくさまは人生の羅針盤にもなると思います。
変化にとても弱い私です。
このように時代の節目を上手に生き抜いていけるかしらと思いを馳せたりもしました。
歴史から学べることも多々、ありますね。
主人公は人としても親としても尊敬に値する好人物です。
同じ時代を生きていたら、きっとシンパシーを感じたと思います。
わたしも子どもの頃、そろばんを習っていたので、そろばんの珠をはじく、パチパチという音や数がぴったり合った時の爽快感はわかるつもりです。
それが仕事にも暮らしにも繋がったのはたしかです。
主人公もそろばんを武器に家庭にも仕事にも生かしていきました。
主人公のように家計簿をつける大切さを改めて実感したところです。
多くは触れませんが主人公の仕事に対する姿勢は、見習うべき点です。
仕事へのスタンスがのちの主人公を助けます。
こうありたいものです。
当時の武士社会もいまの企業社会もそんなには違わないということもよく分かりました。
人間は繰り返す生き物です。
昔も今も変わらない根底にある人間というものが仕事をする上でも参考になると思います。
組織においてどうあるのがよいのか。
そんなことも我が身を振り返りながら考えてみるのも面白いかもしれませんね。
久しぶりにおもしろい邦画に巡り合えて嬉しいです。
よかったら、あなたも是非、ご覧になってください。
軽く鑑賞のできる作品です。
ここまでお読みくださり、ありがとうございました。
気まぐれな映画レビューで恐縮の限りです。
映画っていいですね。