谷根千 千駄木の団子坂をまっすぐ上って大きい道路に突き当たると本駒込です。
交差点の角に三井住友銀行があるので、その前の道路を渡って右に少し行くと南北線があり、二駅で後楽園に着きます。
その後楽園出口から見える東京ドームの隣に今回、訪ねた小石川後楽園があります。
こちら江戸時代の寛永6年に水戸徳川家の祖である頼房が作った庭園で水戸黄門ゆかりの名勝です。
ゆえに国の特別史跡・特別名勝に指定され保護されています。
このような重複指定を受けているのは金閣寺や浜離宮恩賜庭園など全国でもごく限られているそうです。
見ごろは花しょうぶの時期が有名です。
時期的には梅雨に入る前の5月上旬から中旬あたりでしょうか。
入園料は一般 300円、65歳以上 150円です。
小学生以下と障害者は無料です。
中学生も都内在住もしくは在学であれば無料です。
ほかにも20名以上の団体であれば割引があり、年間パスポートもあります。
造りは六義園や新宿御苑、浜離宮恩賜庭園にどこか似ています。
このような造りは池を中心にした回遊式築山泉水庭園と呼ばれるもので、明(中国)の大臣から意見を取り入れたようです。
当時の流行りだったのかもしれません。
まず入口に年季の入った門が構えています。
年季が入りすぎて看板の文字が読めません。
気を付けないと入口を見落としてしまいます。
入ってすぐ枝垂桜が迎えてくれますが今回は見ごろを過ぎていたのが残念です。
春にまた訪れたいと思います。
今回は時計回り(左回り)に散策することにしました。
左手に行くと池に見事なスイレンが咲いていました。
大きな一眼レフを手に撮影されている女性がいました。
ほかにも一眼レフを構えている方がちらほら。
撮影に適しているのかもしれません。
スイレンといえばお釈迦様のお花。
やはり陽に照らされて光り輝いていたので神々しかったです。
先に進んでほどなくすると左手に小さな滝が。
こちらも陽に照らされて樹木に光が差し込み神々しかったです。
いまの暑い時期には目にも涼しい造りとなっています。
そして園内を半周くらい過ぎたあたりで池の水面に映し出されたビルがリアリティがあって、まるで水鏡のような美しさでありました。
こちらでも大きな一眼レフを構えている女性がいらっしゃいました。
最後に小さな山になっているところを上り下りして、ぐるりと一周して散策を終えました。
都会にもこのような緑地があると心身によい影響を与えてくれますね。
東京はビルばかりですが意外な場所に緑地があることには時折、驚かされます。
東京ドームに来たらすぐ隣ですので立ち寄ってみるのもいいかもしれません。